家族ごっこ
「おかえりなさい、スザク君。」
「おかえりぃ〜」
たった一言、 そう僕はたった一言に動きを奪われた
何事も無かったのごとくにすぐにランスロットの微調整の話やいかに性能を上げれるかの可能性の熱弁を続けるロイドさんに僕が扉の前で突っ立ったままなのを見てセシルさんが彼は解放されたばかりで疲れてるんだから!と嗜める。
違うよセシルさん、
後を続けようとしても言葉にならない。苦笑しながら顔を歪める僕にセシルさんが気付いてどうしたの?と覗き込んでくる
違うんだ、
何気ない一言に泣きそうになったんだよ
僕は。
帰って来て、いいんだ。ここに。
こんな家族ごっこみたいな事にだって僕は泣きそうだったんだ。
※ギアス スザク独白
この後アッシュフォードでナナリーとルルにおかえりなさいと言われるんだと妄想。